井手口の劇的弾にハリル満面の笑み 北朝鮮に大苦戦も「美しいゴールでした」

後半ATにゴールが決まった瞬間、両手でガッツポーズ

 後半アディショナルタイム5分、MF井手口陽介のミドルシュートが北朝鮮ゴールに突き刺さった瞬間、タッチライン際に立っていた日本代表を率いるバヒド・ハリルホジッチ監督はくるりと反転。両手でガッツポーズを決めながら満面の笑みを浮かべた。

「運も味方したが勝利した。相手はしっかり守ってカウンターを仕掛ける戦術を徹底していた。ボールを失った後のプレススピードが足りなかった。相手が引いたところでコンパクトなDFを形成していた。最後まで諦めずに戦い続けた選手を称えたい」

 味の素スタジアムで行われたE-1選手権初戦の北朝鮮戦。FIFAランク114位の格下相手に、本拠地で鋭いカウンターの脅威にさらされた。GK中村航輔の再三のスーパーセーブでなんとか凌ぎ続けた。ドロー寸前でもぎ取った1-0白星に、指揮官も笑顔を見せていた。

「美しいゴールでした。そこまで形を作って、最終的にゴールにつながった。タイミングも良かった」

 指揮官は最後にミドルシュートを決めた愛弟子の井手口を称えた。国内組で臨む今大会で、FIFAクラブワールドカップに参戦中の浦和レッズ勢、負傷を抱えるMF清武弘嗣、MF山口蛍とFW杉本健勇というセレッソ大阪組を起用することができなかった。急増メンバーで臨んだ今大会。格下に圧倒された内容よりも白星を手にできたことに、指揮官は満足していた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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