後半ATに井手口が劇的弾! 日本が劣勢も北朝鮮に1-0勝利、GK中村が好守連発
課題が目立ったE-1選手権初戦、井手口がチームを救う
バヒド・ハリルホジッチ監督が率いる日本代表は9日、味の素スタジアムで行われたE-1選手権の初戦で北朝鮮代表と対戦し、試合終了間際にMF井手口陽介(G大阪)がゴールを決め、2013年大会以来2度目の優勝に向けて白星スタートとなった。
国内組で臨んだ日本はGKに中村航輔(柏)が入り、最終ラインは室屋成(FC東京)、谷口彰吾(川崎)、昌子源(鹿島)、車屋紳太郎(川崎)が並んだ。また中盤は今野泰幸(G大阪)と井手口陽介(G大阪)が2ボランチを形成し、トップ下に高萩洋次郎(FC東京)。前線は右に今季J1得点王の小林悠(川崎)、左に倉田秋(G大阪)、1トップに金崎夢生(鹿島)が配置された。
GK中村と右サイドバックの室屋がA代表デビューを飾った一戦は、日本が序盤からボールを支配して敵陣まで押し込む展開が続く。前半15分には今野のパスから金崎がヒールでつなぎ、倉田がGKと1対1となってゴールネットを揺らしたが、これはオフサイド判定。その後も井手口がミドルシュートを放ち、パスを回して打開を図ったが決定打を欠いた。
一方、同22分に北朝鮮がロングボールを前線に送ると、エリア内で谷口がFWキム・ユソン倒したが、幸いにもPKの笛は鳴らず。同25分にシュートを打たれたがGK中村がビッグセーブすると、同27分のピンチでも中村が好反応を見せ、前半は0-0で折り返した。
両軍とも交代なく後半に入り、相手ゴール前まで侵入できない日本に対して、北朝鮮の攻撃を浴びる場面が続く。後半8分に左サイドを崩されてヘディングシュートを打たれるも、これはポスト直撃で難を逃れる。また同24分にクロスからチョン・イルグァンが頭で合わせて枠内に飛ぶも、中村が横っ飛びで間一髪セーブ。続く同25分にも裏を突かれ、GK中村と1対1の状況を作られたが、相手が枠外に外して事なきを得た。
日本は同11分、高萩に代わってFW伊東純也(柏)が投入され代表デビューを飾り、右サイドからの攻撃が活性化するもシュートには至らず。同26分に金崎に代わってFW川又堅碁(磐田)、同36分に倉田に代わって阿部浩之(川崎)が代表デビューを果たした。
その後は相手陣内に押し込むシーンが増えたなかで、待望の先制点が後半アディショナルタイムに生まれる。クロスから井手口がミドルシュートを叩き込み、日本が1-0と勝利。格下相手に苦しみながらも勝ちきった。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images