柴崎と乾、リーガ史上初の日本人対決実現か スペイン紙が先発予想「侍が顔を合わせる」
ヘタフェ対エイバル、スペイン1部で初となる日本人対決に大きな注目が集まる
ヘタフェのMF柴崎岳とエイバルのMF乾貴士が、リーガ・エスパニョーラの歴史に名を刻む時が近づいている。現地時間9日(現地時間13時/日本時間21時)に行われるリーガ第15節、ヘタフェ対エイバルが開催される。この一戦は同リーグ史上初の日本人対決実現なるかがスペイン国内でも注目を浴びているが、最大手紙「マルカ」も予想スタメンを公開した。
「ヘタフェとエイバルはお昼時に、日本から映像で何百万人もの視聴者を集める試合に対峙することになる。日出ずる国のダービー、スペインサッカーでプレーしている二人の侍であるタカシ・イヌイとガク・シバサキはスタジアムで顔を合わせる」
同紙はこの対戦について、日本だけでなくスペイン国内の注目を煽るかのような書き出しで表現している。それも当然のことだろう。柴崎は昨年12月に行われたFIFAクラブワールドカップ決勝でレアル・マドリード相手に2得点を挙げ、今夏加入したヘタフェではとリーガ1部初ゴールをバルセロナからスーパーボレーで奪った。一方の乾も昨季リーガ最終節、逆転優勝を狙うバルサ相手に鮮烈な2ゴールを奪い、敵地カンプノウを凍り付かせた。その実績もあり、リーガ公式ツイッターでは鎧姿の二人のイラストがアップされているほどだ。
焦点となるのは2人の同時出場だ。同紙は主力の座を確立している乾を左サイド2列目での先発だと予想。一方、左足甲骨折から復帰した柴崎については、ボルダラス監督が「怪我から完全に復調した」としたものの無理をさせないとの示唆を受け、ベンチスタートの予想を立てている。
それでも同紙は「今回の一戦は、アジア市場で最も注目されるスペインサッカーの一戦となる」と報じている。かつては“日本人フットボーラーにとっての鬼門”だったリーガで二人の直接対決の瞬間が訪れれば、両国のサッカー史に新たな1ページが刻まれる。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images