「強く、堅実で、組織化」 浦和を称賛するアルジャジーラ名将、“番狂わせ”へ不敵な笑み
浦和対策について「試合に来れば全て分かる」
浦和はアル・ヒラル(サウジアラビア)と戦ったAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の決勝2試合では、相手の攻勢を跳ね返す守備力が光り、FWラファエル・シルバのスピードを生かしたカウンターでゴールを奪った。しかし、直近のリーグ戦である川崎フロンターレ戦と横浜F・マリノス戦は、後方から丁寧にビルドアップしてボールポゼッション率を高く保ちながら得点を奪えず、ともに0-1で敗戦。こうしたスタイルの違いについても、テン・カテ監督は如才なく把握している模様だ。
浦和に対する印象を語ったテン・カテ監督だが、肝心の浦和対策については当然ながら煙に巻いている。
「サッカーは全てが起こり得るものだ。対戦相手に合わせたトレーニングがある。この後、そのためのトレーニングをするというわけだ。だから、明日の戦術やシステムについては、試合を見に来てくれれば全てが分かると言える」
オランダ人のテン・カテ氏は、故ヨハン・クライフ氏の薫陶を受けた指揮官であり、スペインの強豪バルセロナで、フランク・ライカールト監督の時代にはアシスタントコーチとしてチームの戦術を作り上げる名参謀として知られた。その指揮官は、完全な浦和対策をピッチで示すと宣言している。