ライバルが移籍後初得点でミラン連勝 本田は故障明け後も先発落ちの危機

待望の初得点
 ACミランは4日、アウェーでパレルモと対戦し、2-1で勝利を飾った。2日の練習で左足首を痛めて2、3週間の離脱を余儀なくされている日本代表FW本田佳佑は、この試合を欠場。代わりにライバルのイタリア代表MFアレッシオ・チェルチが待望の移籍後初ゴールを決めた。
 ミランは、フィリッポ・インザーギ監督の定番の4-3-3システムでスタートした。本田の定位置だった右ウイングにはチェルチが入った。1トップはFWマッティア・デストロが、左ウイングはジェレミー・メネズが、それぞれ務めた。
 試合が動いたのは前半37分。右CKのチャンスからチェルチが左足でゴールを挙げた。
 待望の先制点を奪ったミランだったが、後半26分にDFガブリエル・パレッタがエリア内でファウルを犯してPKを献上。これをパレルモFWパオロ・ディバラに決められて同点に追いつかれてしまう。
 だが、後半38分にエースが今季16得点目となるスーパーゴールを決めた。メネズが得意のドリブルから2人を抜き去ると、右足で強烈なシュートをゴール左隅にたたき込んだ。
 メネズは、3月22日の前節カリアリ戦でも2得点1アシストと活躍。エースは、またしても値千金の勝ち越し弾でチームを救った。
 メネズの豪快な一撃とともに、1月の移籍市場でアトレチコ・マドリードから獲得した新戦力のチェルチにゴールが生まれた。ミランにとっては、大きな2連勝となった。
 一方、チェルチの活躍によって、本田は故障から復帰後も定位置を失う可能性が出てきた。 
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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