プレミアリーグ4位のマンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督は、逆転優勝について「驚きはない」と不敵な自信を示した。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。 プレミアリーグで独走状態のチェルシーは、タイトル争いで圧倒的に優位に立っている。だが、終盤戦に元来の勝負強さを示している名門のオランダ人指揮官は、圧倒的な自信を浮かべていた。 「優勝争い? どうなるか分からない。最後には明らかになるけれど、我々は批判の中で11試合で勝ち点30を積み上げてきた。トットナムとリバプールとのし烈な争いは続いている。彼 らには痛手を与えることはできたが、トップ3との戦いが待っている。多くのことが起こりうる。依然として数字上、我々は優勝することが可能だ。私に驚きはない」 ここリーグ戦10試合で7勝2敗1分。好調を維持するチーム状況から、オランダ人指揮官は逆転優勝に自信を示した。選手間の距離、プレシングのタイミングなど細かい制約を1シーズン突きつけてきた。ファン・ハール監督は、チームの成長に手応えを感じている様子だ。 「我々はどん底からスタートした。能力はあるが、意識不明の状態だった。次は意識はあるが、(故障者で)能力のない段階となり、そして、次は意識も能力もある状態となる。このプロセスの最後の段階なのかもしれない。私はそう願っている。最後の5試合はそう思え るようになった」 前節リバプール戦では、スペイン代表ファン・マタの2得点の大活躍によって2-1で勝利を挙げ、勝ち点3をつかんだ。 「リバプール戦の後の代表ウィークはチームの勢い的によくないと感じている。だが、選手の代表でのパフォーマンスを見ることができてうれしい。選手に対する考えが確認できた」 日本時間の4日、アストンヴィラと対戦し、13日にはダービーも控えている。オランダ人指揮官は虎視眈々(たんたん)と最後の逆襲を狙っている。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images