W杯“秘密兵器”候補の20歳SB ハリルも認める「他の人が持っていない」両足のキック精度
現代表メンバー最年少の初瀬、サイドバックの“出世コース”を歩めるか
近年の日本代表サイドバックの“コアメンバー”は、20代前半までにA代表デビューを果たしたケースが目立つ。2008年1月に19歳で初キャップを刻んだDF内田篤人(ウニオン・ベルリン)に始まり、DF長友佑都(インテル)が08年5月に21歳で、DF酒井宏樹(マルセイユ)が12年5月に21歳で、DF酒井高徳(ハンブルガーSV)も12年9月に21歳で初出場を果たしている。
2014年ブラジル・ワールドカップ(W杯)出場を果たした、この“海外組カルテット”が長く日本代表SBとして活躍してきたところに、現在はDF車屋紳太郎(川崎フロンターレ)ら国内組が挑む形となっているが、今回のE-1選手権ではそんな“出世コース”を歩む可能性のある、東京五輪世代のSBが招集された。
招集メンバーで最年少となった20歳のガンバ大阪DF初瀬亮は、4日の初トレーニングを終えた後、「楽しみでしかないですし、もう失うものがないので、本当に吹っ切れてやれるかなと思います」と意気込みを語った。G大阪2年目の今季はリーグ戦19試合に出場。シーズン終盤には5試合連続スタメンを飾り、5月のU-20ワールドカップで世界大会も経験するなど、さらなる飛躍の予感が漂う1年を過ごした。
A代表初選出ながら、見据えるのはもちろん来夏のW杯出場だ。「この東アジア(E-1選手権)で1位になることによってW杯にも近づけると思いますし、ゼロではないと思う。少しでも可能性を広げられるかは自分次第」と、国内組で挑む今回のE-1選手権でのデビューを目指す。そのためにはバヒド・ハリルホジッチ監督が選手に求めるデュエルを「自分としての課題なので意識してやりたい」と語る一方、自らの武器である「他の人が持っていない両足で蹴れる部分」を追求したいと明かしている。