J唯一のポーランド人GKが見た日本代表の特長 「メキシコやアルゼンチンに似ている」
カミンスキーが語る日本の印象は? 「素早く創造性に富んで、テクニックに溢れる」
日本代表はロシア・ワールドカップ(W杯)のグループリーグでポーランド、セネガル、コロンビアと同組に入った。そのなかで、日本と対戦国の双方にゆかりのある人物として注目を浴びているのがジュビロ磐田のGKカミンスキーだ。母国ポーランドのメディア「RMF24」の取材に応じ、日本代表の印象について語っている。
カミンスキーは名波浩監督の下、不動の守護神としてビッグセーブを連発。33試合に出場し、今季のJ1最少失点(30)を達成する立役者となった。それと同時に日本でプレーする唯一のポーランド人選手ということもあり、日本でのプレーぶりが注目される形となった。
やはり地元メディアとして気になるのは、日本代表のプレースタイルの模様だ。カミンスキーはどのように感じているのだろうか。
「まず何より、彼らは非常に素早く創造性に富んでいて、テクニックに溢れ、ボールを素早く動かすことができる。また数多くのコンビネーションを使ってきて、それは大きな特長となっているんだ。彼らにはロベルト・レバンドフスキ(バイエルン)のような選手はいないが、アタッカーは最終ラインの裏を狙ってくる。ヨーロッパの国で例えるのは難しい。でも、日本人選手はメキシコやアルゼンチンのプレースタイルに似ていると思う」
またカミンスキーは「韓国とのテストマッチという考え方は、どうか?」という質問に対しては「僕自身はそうは思わない。同じアジア地域でその距離も近いが、韓国は日本と違うプレースタイルを持っている。韓国はもっとフィジカルに寄ったプレーをするからだ」と、隣国だからほぼ同じだろうという考え方に一石を投じている。カミンスキーという日本を熟知した存在は、ポーランドにとっては今後も“日本の情報源”となりそうだ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images