【対戦国分析|コロンビア】ハメスら健在も14年W杯からは下降線 雪辱期す日本が突くべき弱点は?

[3]コロンビア代表の武器と弱点

 攻撃陣の一人ひとりの質が高い上に、2、3人のコンビネーションでゴールを狙ってくる。ファルカオ、クアドラード、ハメスを中心としながら、意外なタイミングで2列目から飛び出してくるMFカルロス・サンチェス(フィオレンティーナ)あたりにも注意が必要だ。

 一方、攻撃のキーマンであるハメスは主力メンバーの中でやや守備意識が低い。常にゴールにつながるプレーを狙ってくる分、ハメス本人のところはもちろん、パスが供給された先でインターセプトできれば、守備のバランスが崩れているところからカウンターを狙うことは可能だ。

 守備では、CBを務める21歳DFダビンソン・サンチェス(トットナム)は身体能力が高く、ボール捌きにも優れる選手。ベテランのDFクリスティアン・サパタ(ミラン)、本田圭佑の同僚でもあるDFオスカル・ムリージョ(パチューカ)に割って入る勢いのある存在だが、個人でディフェンスをしてくる傾向が強く、日本のFWがデュエルを挑んだ周囲から別の選手が飛び出すような形を作れれば、決定機を生み出すことができそうだ。

【了】

河治良幸●文 text by Yoshiyuki Kawaji

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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