ロジャース監督はスターリング残留を強調 「彼はどこにもいかない」
指揮官は沈静化に躍起
ロジャース監督は、記者会見の席に着くと、不用意な発言の数々によって周囲がさわがしくなっている若きエースの残留を強調した。
「ラヒームは契約を2年半残している。彼は夏にどこにもいかない。彼はすごくリラックスしているし、私もだ。彼は残りのシーズンに集中したいと思っている。数週間前にも私は言ったが、集中力こそが彼のフットボールと成長には必要だ。ここ数年で大きな進歩を果たしているが、残り試合で集中が必要だ」
また、スターリングが明かした契約交渉についても触れ、「前 回、選手と代理人、クラブの意向を話し合った。ラヒームは彼の考えを明確にしていたので、彼の集中がフットボールに注がれることを願う」と、交渉の席に着いたことを改めて認めている。
直接対決を控え、FAカップ決勝でも対戦の可能性があるアーセナルへの移籍については、こう主張した。
「もしも、彼がトロフィーを求めるなら、それは我々がここで成し遂げようとするものだ。アーセナルはファンタスティックなクラブだが、ここはリバプール。彼にとっても偉大なサポーターのためにプレーすることは名誉だし、彼もそれは理解している。今日の彼があるのは、我々の作り上げた環境によるものだ。夏にはどこにも移籍しない。彼を最高の選手にすることに集中するのみだ」
指揮官 は、渦中のスターリングと、憤怒のサポーターに向けて語りかけるように言葉を重ねた。終盤戦での思わぬトラブルによる事態の沈静化に躍起となっていた。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images