最終節で劇的ドラマの明暗 鹿島痛恨ドロー、完勝の川崎が奇跡の逆転優勝で初タイトル
川崎エースFW小林がハットトリック、得点ランクトップ単独トップで得点王に
今季J1には最後に劇的なドラマが待っていた。2日に各地で行われたリーグ戦最終節で大宮アルディージャに5-0で快勝した川崎フロンターレがジュビロ磐田と引き分けた鹿島アントラーズを首位の座から引き摺り下ろし、逆転で悲願の初優勝を決めた。
試合開始時点では鹿島が勝点71(得失点差22)。川崎が勝点69(同34)という状況だった。勝てば無条件で連覇が決まる鹿島は敵地で磐田と激突。勝利が最低条件で鹿島の結果次第という川崎は本拠地で大宮と対戦した。
午後2時から全試合同時キックオフというなかで、川崎は開始45秒に日本代表FW阿部浩之が左足のミドルシュートを決めて先制。アディショナルタイム2分にはエースFW小林悠がヘディングで追加点を奪い、2-0で前半を終えた。
一方の鹿島は磐田に攻め込まれる展開で、前半14分には日本代表のDF西大伍が負傷交代するアクシデントにも見舞われた。攻撃も決め手を欠き、スコアレスでハーフタイムに突入した。
川崎は後半15分に小林がこの試合2点目をゲット。小林はさらに同36分にPKを決めてハットトリックを達成して試合を決定づけると共に、今季23得点で得点ランキング単独トップに浮上した。アディショナルタイムにMF長谷川竜也も追加点。川崎はゴールラッシュでJ2降格が決まっていた大宮相手に5-0で圧勝した。
鹿島は後半30分にMF遠藤康に代えて切り札のFW鈴木優磨を投入するなど手を打ったが、最後までゴールは遠く0-0のまま無常のタイムアップを迎えた。
ルヴァンカップは準優勝に終わっていた川崎。最終節で奇跡の逆転優勝を飾り、悲願の初タイトルを獲得した。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images