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来季ファン・ハール監督が率いるマンチェスター・Uの最高と最悪のシナリオ
これまでのオランダ人監督とスター選手の確執が不安要素か
さらにファン・ハールには、バルセロナ時代にレギュラーの半数をクライファートをはじめとするオランダ人選手で構成し、サポーターに反発された経験もあるが、オランダ、ドイツとともに、サッカー的には北ヨーロッパの『ハード・タックル・スタイル』に分類されるイングランドでは、スキル連携重視のラテン・サッカーに属するスペインで見られた過剰なアレルギー反応は起こらないだろう。
実際、オランダ代表主将のファン・ペルシーは移籍初シーズンでプレミア得点王に輝く活躍を見せ、ルーニーと並ぶクラブのアイドルとなっており、オールド・トラッフォードには『オランダ色』を毛嫌いするムードは今のところはない。
というより、今回のファン・ハールの監督就任は、10歳若返ったサー・アレックスがトータル・フットボールを引っさげて帰ってくるという感覚ではないだろうか。
しかし、やはり問題もある。その火種は、オランダ代表監督のスター選手との確執の履歴に見ることができる。
20日付の英大衆紙デイリー・ミラーが、ファン・ハールとの不仲で有名なスター選手たちのコメントを掲載していた。それは以下の通りである。
・フランク・リベリー「ファン・ハールの下では全くサッカーが楽しめなかった。嫌になったという以上の経験をした」
・ルカ・トニ「ファン・ハールは単純に僕と仕事をする気が全くなかった。彼は選手を取り替え可能の部品のように扱った」
・ジョバンニ「彼はブラジル人選手にとってはヒトラーのような存在だった。傲慢で誇り高く問題があった。サッカーのことがまるで分かってなかった。彼は病気、狂っている」
・ルシオ「ファン・ハールはサッカー界の他の誰よりも私を傷つけた」
・ズラタン・イブラヒモビッチ「ファン・ハールはユーモア精神がない独裁者だ」
中でも、欧州でとくにナチスドイツに対する嫌悪感が強いオランダ人のファン・ハールを「ヒトラー」と呼んだブラジル人ジョバンニのコメントは凄まじい。