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ネイマール、涙の理由 盟友たちが語るエースの宿命「彼は常に“もっと何か”を見せようと…」
近年のセレソンでの試合後に見せる責任感
まだお互いに20歳前後だった頃、サントスで一緒にプレーしていたDFダニーロ(マンチェスター・シティ)は、ネイマールをよく知るだけに、その心情を思いやる。
「10代の頃からいつでも、彼にはそういうふうにピッチの外からのプレッシャーがかかっていた。それでたぶん、彼は常に“もっと何か”を、ピッチの中で見せようとしているんだ。そして、できる限りのベストな形で答えを出してきた。だけど、簡単ではないと思うよ。だから、今日は感情が抑えられなくなったんだろう」
サッカーでは試合後、報道陣が選手たちと直接話のできるインタビューエリアが設けられる。これまで税金や移籍金など、あらゆる問題に関する質問攻めに遭ってきたネイマールは、ここ数年、報道陣に呼びかけられても、笑顔で手を振りながら、素通りしてしまうことが増えていた。
それが最近は立ち止まり、以前のように質問に応じるようになった。そんなネイマールの責任感を尊重し、ブラジル報道陣の中でも代表取材の常連は、少なくとも試合直後の質問はサッカーのことだけに集中するようにしている。ネイマールに対する、紳士協定的な配慮だ。
監督やチームメイトたちはもちろん、報道陣までが彼を理解しようとする代表とは違い、PSGに帰れば孤独な戦いを強いられるのか。ブラジル報道陣からはそんな質問まで出たが、実際は全く違うことを、PSGのキャプテンを務めるDFチアゴ・シウバが強調した。