「キャプ翼スパイク」の仕掛け人が告白 ポドルスキとドイツ英雄の“男気秘話”とは?
「ポドルスキは常に心配していたし…」
このように語ったナバーロ氏は、今季からJリーグでプレーするポドルスキとの心温まる秘話も告白。「ルーカス・ポドルスキとは会って、少し話をしたんだ。ミハエル・シューマッハの悲劇の直後で、ミハエルに対する強力なメッセージを英語とドイツ語でスパイクに描いてほしい、と。彼は常に心配していたし、心はともにあったんだ」と明かした。当時アーセナル在籍のポドルスキは、製作されたそのシューズを先発出場した2014年FAカップ決勝で着用し、ハル・シティ相手に延長戦の末に3-2で勝利し、優勝を飾っている。
F1王者でドイツの英雄シューマッハは、2013年12月にフランスでのスキー中に転倒事故を起こし、頭部を負傷。一時は昏睡状態に陥ったと報じられるほどの重傷を負った。翌年に退院したが、現在も公の場には姿を現していない。
スパイクにはアディダス社の三本線がドイツの国旗にちなんだ黒、赤、黄色に象られ、「戦い続けるんだ、ミハイル」と英語とドイツ語でメッセージを記していた。
キャプテン翼な派手なスパイクの原点には、母国の英雄への熱い思いがあったようだ。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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