Jリーグが誹謗中傷根絶へ啓発活動 元日本代表FW「その言葉はサッカーを愛しているか」
公式YouTubeチャンネルで啓発映像を公開 名古屋のFW佐藤寿人が出演
Jリーグは25日、誹謗中傷メッセージを防止することを目的とした啓発映像を公式YouTubeチャンネルで公開。J2名古屋グランパスの元日本代表FW佐藤寿人が出演している。
映像ではテレビでサッカーの試合を観戦していると思われる男性が、鼻で笑いながら携帯に誹謗中傷を書き込む。すると突如着信が鳴り、佐藤が画面に現れて「その言葉はサッカーを愛しているか」と問いかける構成になっている。Jリーグはこの動画を制作した意図について、次のように説明文を公開した。
「スタジアムのみならず個人のSNSから発信される誹謗中傷の数々を我々のフィールドから根絶するために、本映像を制作し、各クラブのホームスタジアムやインターネット上で放映します。本映像には、名古屋グランパスに所属する佐藤寿人選手(35歳)が出演。映像では佐藤選手が誹謗中傷に晒されながらも、その重圧に屈することなく力強く立ち上がっていく姿をお伝えすることで、様々な誹謗中傷の防止に全力で立ち向かうJリーグの姿勢を表現しました」
サッカー界に限らず、個人発信の誹謗中傷が問題に発展するケースは少なくない。最近では、浦和レッズのブラジル人FWラファエル・シルバが人種差別の被害に見舞われた。この時は対戦相手アル・ヒラル側のサポーターによる行為と見られるが、依然としてこうした事態が起こり得ることを示唆している。
誹謗中傷を根絶するため、Jリーグも防止の一手を打った形だ。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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