「プレーも評価して」 “不敗神話”を持つ浦和DF遠藤、ACL決勝で圧巻の「勝率88%」

「相手はオドオドしていたように感じた」

 遠藤は「自分たちが前向きな姿勢を見せたことで、相手はオドオドしていたように感じましたからね。相手はプレッシャーを嫌がっていたし、それがハマったと思いますよ」と試合を振り返った。そして、サイドバックで起用されていることのメリットを語ったが、それはこの数字を裏付けているものだった。

「センターバックの選手が行かないといけないような場面でも、自分が競り合いに行ければ、後ろは余って対応ができますから。それは堀監督も理解していることだと思います。阿部(勇樹)さんも僕がハイボールの競り合いに行ってくれたほうが良いと思っているはずですし、良いコミュニケーションを取れています。それは自分に何ができるか、それを考えたうえでのプレーです」

 遠藤自身は日本代表でもプレーするボランチにこだわりを持っていることを過去にも話している。それでも、浦和が堀孝史監督に交代してから務めるようになった4バックのサイドバックは、遠藤にとってその長所を生かすポジションになっていることも事実だ。

 U-23日本代表として昨年にアジアを制した遠藤は、クラブでもアジアチャンピオンになった。勇躍乗り込むUAEでのFIFAクラブワールドカップへ「しっかりと戦って勝ちたい。負けてすんなり帰ってくることはもったいない」と意気込む。守備のユーティリティーとして浦和を支えている「背番号6」は、世界の舞台でもその対人守備能力を見せつけてくれるはずだ。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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