浦和レジェンドFWが明かすACL優勝の要因 試合後に呼び止めた二人の選手とは?
「何か一言!」で止まったのは同じ79年組
「ヒラ! 何か一言!」
真っ先に声を掛けたのは、38歳の平川忠亮だ。現在のチームで2007年の優勝を知るのは、平川とキャプテンの阿部勇樹の二人のみ。そして、永井と同じ1979年組でもあるベテランMFを呼び止めると、平川は笑顔を浮かべながら「自分も嬉しいっす! ありがとうございます!」と力を込めた。
その直後、永井は「阿部ちゃん!」と、優勝当時を知るもう一人の男を呼び込んだ。率直な思いを訊こうとマイクを傾け、阿部は「本当に嬉しい。みんながパワーを注いでくれた。10年前も嬉しかったけど……やっぱり嬉しい」と胸中を明かしている。
二人の話を訊き終えた永井は至福の表情を浮かべていたが、一度目は選手として、二度目はレポーターとして味わった優勝の味は、また甘美なものだったようだ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images