横浜F・マリノスがマンチェスターシティFCのホールディング会社「シティ・フットボール・グループ」とのパートナーシップ締結を発表
横浜FMは先日、2013年度の収支決算を発表し、900万円の単年度黒字を計上したことを公表。それまでは3期連続の赤字で、債務超過も16億7700万円に達していたが、前年度に対して収益が5・1億円増となり、黒字に転じた。
この日の発表でクラブ側は「実質的な売上高は過去最高を達成し、収益も劇的に改善することが出来ました」とする一方で、「私たちがJリーグはもちろん、アジア、さらには世界のサッカークラブの中で成績、経営の両面で優れた実績を出し続けるためには克服すべき課題も多く、従来の延長線上の改革だけでは限界があると言わざるを得ません」としており、今回の資本提携に踏み切った形だ。
一方、日産自動車のカルロス・ゴーン社長は、「横浜F・マリノスは、豊富な歴史を持つ素晴らしいサッカークラブで、日産と手を携え成長してきました。私たちは共に、CFGのグローバルなサッカーインフラが横浜F・マリノスに機会をもたらし、ファンをワクワクさせると考えています。今回のパートナーシップは、横浜F・マリノス、そのホームタウン、さらに日本のサッカーの成長に貢献するものとなるでしょう」とコメント。CFGが横浜FMの少数株主となる今回のパートナーシップは、Jリーグのサッカークラブに対して国外から有用な投資が行われる初めての例とし、CFGが持つトレーニング方式、メディカルケア、スポーツサイエンス、チームマネジメント、コーチングのノウハウを利用することが可能になるとしている。
マンチェスター・シティFC、メルボルン・ハートFC、ニューヨーク・シティFCからなるCFGのフェラン・ソリアーノCEOは、「私たちは、横浜F・マリノスへ投資を行い、その成功を積み重ねる一翼を担うことができることに非常に興奮しています。私たちは、サッカー、マーケティング、メディアおよびビジネスの発展について、シティファミリーの全てのクラブにおいて、共同で総合的なアプローチを提供していることを誇りに思っています。それと同時に、各クラブが、それぞれの地域コミュニティに深く根付き、投資を行っており、それぞれのサポーターたちと結びつき、つながりを持っていることにも誇りを感じています。私たちは今回の協力関係が始まることを非常に楽しみにしていす」とコメントしている。
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web