“奇跡の7連勝”の千葉がJ1昇格POを制す!? 過去5年のJ2データから大胆予測
2017年:3連勝で得失点差5、千葉に“勢い”
夏の段階ですでに1位湘南、2位福岡が頭一つ抜けるも、福岡が終盤戦で失速。代わって自動昇格をつかんだのは長崎だった。シーズン開幕当初には累積赤字が3億円を超え、事実上運営会社が倒産状態に陥っていたが、ジャパネットホールディングスが経営再建に乗り出したことでチーム状況が好転し、来季は初のJ1へ臨む。
そして冒頭で記した通り、3位以下は最終節に順位が大きく変動。勝利した名古屋が3位、徐々に勢いを失った福岡が4位、大混戦となった残り2枠の争いは東京Vと千葉が制した。
プレーオフ進出4チームのラスト3試合の成績を見ると、千葉が3戦3勝、7得点2失点と全22チームで2位の好成績でトップ。続いて勝ち点6で東京Vと名古屋が並び、福岡は勝ち点5となった。
こうして振り返ると、プレーオフ初年度の12年を除き、13年以降は4シーズン連続で進出したチームの中で「ラスト3試合の成績が最も良かったチーム」がJ1昇格を決めている。一発勝負のプレーオフを制すには“勢い”こそが重要――過去5年のデータから導き出される“3番目”のJ1昇格チームは千葉となるが、果たしてどんな結末が待ち受けているのだろうか。
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Evolving Data labo●文 text by Evolving Data labo
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images