闘莉王、ACL決勝に臨む古巣・浦和へ魂のエール 「優勝できる」と確信する二つの理由
敵地での第1戦ドローを高く評価、「凄い」と忠誠心厚い浦和サポーターの存在に言及
J2京都サンガF.C.の元日本代表DF田中マルクス闘莉王が、25日に本拠地でAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝戦第2戦(19時15分キックオフ)のアル・ヒラル戦(サウジアラビア)を迎える古巣・浦和レッズに魂のエールを送った。
「初戦は見た。最前線から粘り強い守備をしていた。相手の圧力も凄かった。展開的には負け試合だったけど、あれを1-1で折り返したのはとにかく大きい。レッズが優勝できると信じている」
25日、関西空港から欧州経由で生まれ故郷のブラジルへと帰国の途に就いた闘将はこう語った。2007年シーズンに最終ラインに君臨した闘莉王は、クラブ史上初となるACL優勝に大きく貢献。リヤドのキングファハド・スタジアムの圧倒的なアウエーの空気を跳ね返し、ドローをもぎ取った浦和の粘り強さを高く評価していた。
浦和の優勝を確信する理由はもう一つある。それは埼玉スタジアムを真っ赤に染める忠誠心厚いサポーターの存在だ。
「レッズで色々な大きな試合を経験したけれど、あの決勝戦は凄かった。レッズのサポーターはいつも凄いけれど、雰囲気が全然違った。あのなかでサッカーができるのは、なんと言ってもデカイ。今回もシチュエーションは同じ」
闘莉王は2007年ACL決勝セパハン(イラン)の初戦を故障で欠場したが、闘将を欠いたチームは敵地で1-1ドロー。そして、闘莉王が復帰した11月14日の本拠地第2戦ではFW永井雄一郎のロケットゴールと、MF阿部勇樹のヘディングで2-0勝利を勝ち取った。埼玉スタジアムの地鳴りのような応援、張り詰めた空気を闘将は今でも覚えている。
超満員に膨れ上がる埼玉スタジアムのサポーターが古巣の栄光を後押しすると闘将は信じている。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images