ACL決勝、歴史的傾向は「浦和優勝」 それでもアル・ヒラル「希望はある」の理由とは?
近年の決勝でホーム未勝利のチームは全て準優勝 「歴史はアル・ヒラルに味方しない」
25日に行われるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦(19時15分キックオフ)、浦和レッズにとっては2007年以来10年ぶりのアジア王者に向けての大一番となる。その一方で対戦相手のアル・ヒラルも、サウジアラビア勢として2005年以来となる栄冠獲得に燃えている。現地メディア「アラブニュース」では「希望は今もなおある」と敵地での勝利に希望を寄せている。
同紙はここ近年のACL決勝の傾向を紹介。ホーム&アウェーで行われる決勝において、ホームで勝利できなかった一昨年のアル・アハリ(UAE)、昨年のアル・アイン(UAE)、2014年のFCソウル(韓国)、そして10年前に浦和の対戦相手だったセパハン(イラン)が全て準優勝に終わっていることを掲載。「歴史的には、アル・ヒラルに味方しない」と、ホームでの第1戦を1-1のドローで終えたのが厳しい状況であることを記している。
ただ、その状況でも「希望は今もなおある」としたのは、アル・ヒラルが見せてきたアウェー戦での強さだ。過去にACLで戦った12試合のアウェー戦のうち、6試合計11ゴールを奪ってきたデータを持ち出し、敵地でも怯まない姿勢を伝えた。
それとともに、同じサウジアラビア勢のアル・イテハドが2004年ACL決勝で見せた勇敢な戦いぶりについても紹介。城南一和天馬(韓国)相手のホーム第1戦は1-3と完敗を喫しながら、1週間後のアウェーゲームの第2戦で5-0の大逆転劇を完遂し、初のアジア王者に輝いたことを振り返っている。
同紙は「アル・ヒラルはこの時と同じような戦いぶりを見せてくれるはずだ」と期待を寄せている。サウジアラビア代表が揃うアル・ヒラルの逆襲を封じ、浦和はアジアの頂点にたどり着けるだろうか。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images