エバートンFW、クーマン前監督からの“パワハラ被害”を告白 「破壊の標的にされた」

ニアッセが不当な扱いを証言「奴隷という言葉は言い過ぎかもしれないが…」

 エバートンのセネガル代表FWウマル・ニアッセは、昨季自身を戦力外扱いとしたロナルド・クーマン前監督から「破壊のターゲットにされた」と苛烈なパワハラ被害を告白した。

 ニアッセは2016年、シーズン途中の1月にロコモティフ・モスクワからエバートンに加入。しかし、同年夏に招聘されたロナルド・クーマン前監督の構想外となり、リザーブチーム行きを命じられた。冬の移籍市場でハル・シティに期限付き移籍するなど、結局クーマン体制では1試合も出場しなかった。

 ニアッセは英国際放送「BBCワールドサービス」のインタビューで、「クーマンが来て、私は破壊のターゲットにされた」とオランダ人指揮官からの不当な扱いについて告白した。

「彼は私を諦めさせ、出て行かせようとして良くないことをたくさんした。私からロッカーや背番号を取り上げ、食堂からも追い出した。練習からも排除され、ロッカーもないU-23チーム送りになった」

 ニアッセはさらに、「奴隷という言葉は言い過ぎかもしれないが、とても困難なものだった」と当時の心理状況を振り返っている。今季はエバートンに復帰して7試合5得点と復活を印象づけ、憎きクーマン前監督も解任となったが、当時の傷はまだ残っているようだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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