土壇場クリアのはずが悲劇の“トンネル”… 伊代表DFの珍プレーに「ありえないミス」「滑稽」

ミランの主将ボヌッチが、ELオーストリア・ウィーン戦で先制点を“演出”

 ACミランは現地時間23日に行われたUEFAヨーロッパリーグ(EL)のグループD第5節で、オーストリア・ウィーン(オーストリア)と本拠地で対戦し、ポルトガル代表FWアンドレ・シウバの2ゴールなどで5-1と大勝した。これで3勝2分としたミランは1試合を残して決勝トーナメント進出を決めたが、前半21分に喫した先制点のシーンが珍事として話題を呼んでいる。

 “悲劇の主人公”となったのは、今季ユベントスからミランに移籍した主将のイタリア代表DFレオナルド・ボヌッチだ。

 オーストリア・ウィーンのFWクリストフ・モンシャインが、ミランの最終ラインを突破し右サイドからペナルティーエリアに近づく。するとモンシャインは飛び出してきたミランのGKジャンルイジ・ドンナルンマを“裏街道”でぶち抜きエリア内に侵入すると、無人のゴールに向かって右30度付近からシュートを放った。

 この瞬間、モンシャインは丁寧にコースを狙ったことが災いしたのか、右足のインサイドから放たれたボールはやや力のないグラウンダーのシュートとなってミランゴールに襲いかかる。

 このボールに対して、猛然とダッシュしカバーに入ったのがボヌッチだ。間一髪間に合うと、ニアポスト付近で体を投げ出しスライディングをしてブロック……と思われたが、ここでにわかに信じられないようなことが起きる。右膝を曲げ、左脚を伸ばしてボールを捉えようとしたボヌッチだったが、少し勢いがつきすぎてしまったのか、伸ばした左足でヒットできず、ボールは両脚の間のわずかな隙間をスルリ。コロコロと転がるボールが無情にもゴールラインを越えて先制点を献上した。得点が決まった瞬間、クリアできなかったボヌッチはもちろん、ドンナルンマらチームメイトも立ち尽くすしかなかった。

 

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