「今でも勉強している」 超攻撃的DF闘莉王が切り開いた「アシスト」の新境地
新たに見出した「誰かを喜ばせたい」
「正直なところ、人を喜ばせるところに自分の目標が切り替わっている。年だろうけどね(笑)。精神的なコントロールもできている。無駄なカードも昔に比べるとない。対戦相手との小競り合いも少なくなった。良くも悪くもだけど、昔の熱さは少し減ってきているのかもしれないね。その代わり、誰かを喜ばせたい。ゴールを取るのも大事だけど、アシストするのも今は大事。勝利でサポーターを喜ばせたいのはもちろんだけれど、チームメイトにゴールをプレゼントして喜びをもたらしたい。娘が生まれたからかもしれないけれど、喜んでくれているその人を見るだけでも幸せ」
これまではDFとして無失点で抑え、機を見た攻撃参加でゴールを決めることを誇りとしてきた闘莉王だが、アシストという新たな喜びを見出したという。試合展開では中盤の底まで下がり、鮮やかなスルーパスを放つなど抜群のサッカーセンスを誇る闘将は、36歳を迎えたシーズンで新境地を切り開いたという。
京都からは契約延長のオファーが届いている。他クラブもその去就に注目するなか、来季も唯一無二のプレーでスタンドを沸かせてくれるのだろうか。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images