「似た緊張感がある」 浦和ベテランFW、ACL決勝の大一番に重ねる「修羅場」とは?
「初めて浦和でプレーする難しさ」を力説
ズラタンがプレーしていた当時のスロベニア代表は、強豪ロシアとワールドカップの座を争ったプレーオフを戦った。敵地で1-2と敗れたが、第2戦のホームで1-0と勝利したことで大舞台への切符をつかんだ。このACL決勝は、その“生きるか死ぬか”の舞台に匹敵するほどのビッグゲームになると語っている。
第1戦の結果を踏まえ、ズラタンは「よりボールをポゼッションして、相手を走らせることが必要だ」と話す。アル・ヒラルについて「非常に良いチームだ」としたものの、浦和のホームでは別だと宣言する。
「ACLのホームゲームで、サポーターの後押しは素晴らしい。初めて浦和でプレーするチームは、その難しさを味わうことになる」
こうしたスタジアムの雰囲気も、ズラタンが話す勝負の分かれ目になる「細かいこと」の一つだ。修羅場を潜り抜けてきた33歳は、浦和が10年ぶりにアジア王者に輝くためのキーマンになるのかもしれない。
【了】
轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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