元浦和エースFWが語るクラブ最大の“栄光の瞬間” 「サポーターを絶対に喜ばせたいと」
永井が韓国勢に味わった衝撃「ラフプレーを…」
ベスト8以降の戦いで立ちはだかったのが韓国勢だった。準々決勝の全北現代戦で、永井は衝撃を味わったことを明かしている。
「それまで韓国に“アウェー感”はなかったんですが、相手が退場者を出すとどんどんイライラ感を出してきて、とにかくラフプレーをしてきたんです。僕たちは冷静さを失うなと言い合って、反撃をするようなことはありませんでした。スタジアムの空気も、日本から来た対戦相手の僕たちに最初は本当に敵対的な雰囲気だったんですけど、彼らがラフプレーを続けているなかで少しずつ変わっていったように思います」
結局、浦和はこの全北戦を2戦トータル4-1で勝利すると、続く準決勝でも韓国の城南一和と対戦。敵地で2-2と引き分け、ホームでも2-2のまま90分が終了。延長戦を終えて同点のままPK戦に突入した。その時の埼玉スタジアムの光景を永井は今でも忘れられないという。
「当然、緊張はしたんですが、目の前のレッズサポーターはセンセーショナルでした。相手がPKを蹴る時、彼らは常に旗を振って大声を上げ、集中できないようにして、僕らが蹴る時は完全な沈黙で集中できるようにしてくれました。その雰囲気は緊張感もあるものでしたけど、楽しいものでもありましたよ」