浦和ACL制覇へ不可欠な“10年前の経験” 決勝ホーム第2戦では「自分たちのサッカーをすべき」

数字には表れない平川の経験値と重要性

 今季の浦和は、シーズン中にミハイロ・ペトロヴィッチ監督から堀孝史監督にスイッチする苦しい時期を過ごした。平川はそうした状況にも「チームが難しいなかで、自分にやれることをやる。選手とスタッフをつなぐこともそう」と、最年長選手ならではの役割を果たしてきた。出場記録などの数字に表れる要素だけで測れる存在ではない。

 タイトルは近づいたが、まだ勝ち取ったわけではない。決戦が近づくからこそ、地に足をつけていなくてはいけない。そうした大一番において、勝ったことがあるという経験値は何よりも大きい。出場機会が訪れるかどうかは分からないが、浦和において平川の持つ経験はアジア王座奪還に向けて、欠かせない力になる。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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