FAが「ヘイゼルの悲劇」追悼試合を申し出も実現せず 英メディアが報じる

 

開催地のユベントスが固辞、すでにクラブ側が企画

 

 イングランドサッカー協会(FA)は31日のイタリア代表対イングランド代表の親善試合(ユベントス・スタジアム)について「ヘイゼルの悲劇」の30周年の追悼試合にすることを主催地のユベントスに申し出たが断られたと、英BBCが報じている。

 「ヘイゼルの悲劇」とは、1985年の欧州チャンピオンズカップ(CLの前身)決勝戦、リバプール対ユベントス戦でサポーター同士の衝突がきっかけとなり、39人の死者を出した事故のこと。ベルギー首都ブリュッセルで起きた悲劇では400人以上の負傷者も出ている。

 事故はリバプールのフーリガンが引き起こしたもので、リバプールやイングランドのクラブはその後、UEFA主催の国際試合への出場禁止処分を科され、逮捕者も出ていた。

 FAは今回の親善試合を追悼試合とするようにユベントスに申し出ていたが、クラブ側はこれに感謝しながらも固辞したという。ユベントスは5月にクラブとして追悼行事を行う予定で、記事では「企画している独自の記念行事の邪魔をしてもらいたくない」と報じている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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