ホリエモンが提言 Jリーグはプレミアリーグをライバルとして意識しろ

経営者としても可能性を感じる本田や中田氏、その人材が今のJでは育たない

 最近感じたことですが、一流のアスリートって、やっぱりすごいんですよ。何がすごいって、みんなビジネス志向の頭を持っているし、回転も速い。経営者としてもやっていけそうだなと感じます。たとえば、本田圭佑選手なんかはビジネスのことをすごく考えているんだな感じますし、中田英寿さんもそうですね。

 なぜかというと、世界の超一流の人たちと会って話す機会が多いから。常にグローバルで勝負しているような経営者や最先端の人たちって、必然的に超一流の考え方を身に付けていくもの。欧州の一流クラブに在籍していれば、そういう人たちと会う機会が増える。すごく刺激を受けているんだと思いますよ。

 残念ながら、今のJではそういう刺激を受けることはありません。今のままでは、Jのクラブで通用することをきっかけに、超一流の人たちとの交流を通じて自分自身も世界で通用する一流の考え方を身に付けることは、難しいと思います。

 ビジネスの世界でグローバル化・ボーダーレス化の流れが当たり前になっているように、サッカー界の流れだってドメスティックだけでやっていては、どんどん世界から後れを取りますよ。Jリーグはプレミアリーグと戦っているという意識をもっと持たないといけない。グローバルの競争で勝つためにも、外資をもっと貪欲に導入していかないと。外国人枠も撤廃して、海外のスーパースターにとっても魅力あるリーグになるべきなんだと思いますよ。

 JリーグはアジアでNO1のリーグです。これだけの素晴らしいインフラを作り上げてきたんだから、もっといろいろチャレンジしてほしいですよね。Jリーグが世界のひのき舞台に立つ。そんな時代が来ると、僕は本気で思っていますよ。ちゃんと正しい道を進めばね。

◇堀江貴文(ほりえ・たかふみ)

1972年10月29日、福岡県生まれ。東京大学中退。実業家、ライブドア元代表取締役CEO、SNS株式会社ファウンダー。06年1月に証券取引法違反で逮捕され、懲役2年6カ月の実刑判決が下る。11年6月収監。長野刑務所服役中もスタッフを介してTwitter(フォロワー約100万人)やメルマガ『堀江貴文のブログでは言えない話』にて情報を発信し、話題の人であり続けた。13年3月27日仮釈放。

【了】

堀江貴文●文 text by Takafumi Horie

 

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