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イタリア代表の危機を名将が救う? 辞任した連盟会長が明かしていた後任候補5人とは
タベッキオ会長がリストに記された名前を明かす 「我々はベストな人材を求めている」
イタリア代表は2018年ロシア・ワールドカップ(W杯)欧州予選プレーオフで、スウェーデン代表に2戦合計0−1で敗れ、1958年スウェーデン大会以来となるW杯出場を逃す失態を犯した。ジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督は解任となり、任命責任を問われたイタリアサッカー連盟のカルロ・タベッキオ会長も辞任した。イタリアサッカー界の危機的状況で、タベッキオ会長は名将揃いのイタリア人の後継者候補5人の名前を明らかにしている。地元テレビ局「イタリア1」の番組「レ・イエネ」で語った。
「我々はベストな人材を求めている。アンチェロッティ、コンテ、アッレグリ、ラニエリ、マンチーニだろうが、これが選択肢のリストだ」
タベッキオ会長はこう語った。後継者候補はバイエルンを解任されたカルロ・アンチェロッティ氏、ユベントスのマッシミリアーノ・アッレグリ監督、チェルシーのアントニオ・コンテ監督、ナントのクラウディオ・ラニエリ監督、ゼニトのロベルト・マンチーニ元監督というイタリアの誇る名将5人であることを認めている。
いずれもプレミアリーグやセリエA、UEFAチャンピオンズリーグを制覇した経験を持つ戦略家で、招聘に成功すれば、クラブレベルでもさしたる実績のなかったヴェントゥーラとは一線を画す人事となる。
「現時点では誰にも6月までの契約義務を帯びている。だが、数百万ポンドの契約条項が存在するので、契約解除に必要ないお金を支払うことはできない。慎重に検証して、我々の計画したプロジェクトを進めるつもりだ。クラブ・イタリア計画は結果だけで機能するわけではない」
かつて世界最強リーグと呼ばれたセリエAは凋落し、イタリア代表も60年ぶりにW杯出場に失敗する危機的状況を迎えた。タベッキオ会長の計画はすでに破綻をきたし、退陣となったなか、サッカーの伝統国は名将招聘で危機を脱出できるだろうか。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images