代表復帰は確実!? 清武弘嗣が超絶パス、“魔法の瞬間”を仏紙絶賛「気品のある動き」
横浜FM戦の後半にトリッキーな美技で決勝弾を演出
18日のJ1第32節でセレッソ大阪は敵地の横浜F・マリノス戦で4-1と逆転勝利を飾った。後半に4ゴールを積み重ねたC大阪のなかでひと際存在感を示したのがMF清武弘嗣だ。同点弾を叩き込んだ直後、華麗なバックヒールパスからMF水沼宏太の決勝弾を演出して勝利に貢献。フランス紙「レキップ」は「気品のある動き」と絶賛している。
前半13分に横浜FMのMFダビド・バブンスキーに先制弾を決められたC大阪だが、後半19分に清武が同点弾をマークすると、4分後の同23分に再び日本屈指のプレーメーカーがトリッキーな美技を披露した。
左サイドからパスをつないで打開を図るC大阪は、FW柿谷曜一朗が中央へふわりと浮かしたパスを供給。すると相手ペナルティーエリア内にいた清武が2メートルほど下がって反応。相手ゴールを背にしたままボールを受ける形となったが、難しい体勢のまま予想外のプレーを繰り出した。
足元に落ちてくるボールを左足に収めたかと思われたが、清武は体を巧みなにひねって左足のかかと部分にボールを当てると、ダイレクトでエリア内にパス。寄せに来ていた相手は一歩間に合わず、その場が一瞬止まる“魔法の瞬間”が生まれた。そのボールに素早く反応した水沼が左足を振り抜き、決勝弾となるチーム2点目を決めた。
レキップ紙も「このゲームのハイライトは、素晴らしい連動した動きの結果に生まれた水沼宏太のゴールだ」と称えており、とりわけ清武のスーパープレーは特大のインパクトを残したようだ。C大阪はそこからさらに2点を追加し、最終的に4-1と勝利を収めた。
仏紙も称賛した清武のバックヒールパスは圧巻の一言。12月に開催されるE-1選手権で日本代表復帰が期待される男は、自らの存在価値を雄弁に示した。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images