J2最終節、昇格PO行きを懸けた“ラスト2枠”の戦い 4チームの進出条件は?
5、6位の座を巡り徳島、東京V、松本、千葉の4チームが最終節に挑む
今季のJ2は湘南ベルマーレの優勝による1年でのJ1復帰、高田明社長のもと急速にクラブ改革を成し遂げたV・ファーレン長崎の史上初の昇格と、すでに自動昇格の2チームが決まった。その一方でここから熱を帯びるのが、残り「2枠」となった昇格プレーオフ出場権を巡る戦い。19日に行われるJ2最終節は、直接対決を含む4チームによる争いとなる。各チームの状況を整理してみた。
まずは、残り1試合時点でのJ2上位の順位表は以下の通りだ。
<自動昇格圏>
1位:湘南 勝ち点82/57得点・35失点/得失点差22☆
2位:長崎 勝ち点77/55得点・40失点/得失点差15☆
<プレーオフ圏内>
3位:福岡 勝ち点73/53得点・35失点/得失点差位18
4位:名古屋 勝ち点72/83得点・65失点/得失点差18
(ここまで昇格プレーオフ進出確定)
5位:徳島 勝ち点67/70得点・43失点/得失点差27
6位:東京V 勝ち点67/62得点・48失点/得失点差14
<プレーオフ圏外>
7位:松本 勝ち点66/61得点・44失点/得失点差17
8位:千葉 勝ち点65/68得点・57失点/得失点差11
(☆は昇格決定)
3位福岡と4位名古屋の順位が入れ替わる可能性はあるが、すでに4位以上は確定、注目は5~8位の対決だ。プレーオフ出場権を巡って天国と地獄を分ける戦いに臨むのは、徳島、東京V、松本、千葉の4チームとなる。それぞれの最終節の対戦カードとともに、勝ち上がりの条件を見ていきたい。
■東京ヴェルディ(6位) vs 徳島ヴォルティス(5位)
5位と6位の直接対決となるが、5位の徳島は4チームの中で“負けなければ大丈夫”という立ち位置だ。勝利すれば文句なしで5位を確定。引き分けの場合は東京Vと、千葉が勝利した場合に勝ち点「68」で並ぶことになるが、ここでものをいうのは得失点差。4チームの中で断トツの「27」をマークしており、松本が勝利し、千葉が16点差以上の勝利を挙げない限り順位が7位以下になることはない。
対する6位の東京Vは、現状は昇格プレーオフ圏内ながら、勝たないと7位以下に落ちる可能性が膨らむ。敗戦した場合、松本が勝つと逆転を許し、引き分けでも勝ち点「67」で並ぶことになり、得失点差で松本が上に行くため7位転落。また松本が勝てなかったとしても千葉が3点差以上で勝利した場合にかわされる。
また、引き分けたとしても松本が勝利すると勝ち点で抜かれる。何はともあれ、勝利すれば5位を確保できるため、ホームで勝ち点3を確保したい。