川崎が奇跡の逆転優勝へ望み! エウシーニョ弾でG大阪を1-0撃破、鹿島と勝ち点4差に

東口のビッグセーブに苦しむも終盤にCKから決勝点

 18日にJ1第32節の川崎フロンターレ対ガンバ大阪が行われ、日本代表GK東口順昭のビッグセーブ連発に苦しめられたものの、川崎が1-0で勝利。鹿島アントラーズの今節優勝はお預けとなった。

 鹿島はすでに5日に行われた浦和レッズ戦に1-0で勝利しており、川崎はこの日の試合でG大阪に敗れると鹿島の優勝が決まる条件の中でキックオフを迎えた。

 序盤から積極的にシュートを放った川崎が最初の大チャンスを迎えたのは前半14分。右サイドからのリズムの良いパスワークから、最終ライン裏に抜け出たMF中村憲剛が右足ダイレクトで合わせる大チャンスを迎えたものの、シュートはクロスバー上を越えた。

 その後も川崎は攻め込み、CKから奈良竜樹のバックヘッドなどでG大阪のゴール枠をたびたび襲ったが、相手GK東口順昭の好セーブに阻まれた。前半終了間際にはMFエドゥアルド・ネットのスルーパスに抜け出たFW小林悠がペナルティーエリア内で倒れたものの、PKの判定は下らず。G大阪のシュート1本に対して川崎は12本を放ちながら、前半を0-0で折り返した。

 後半に入っても川崎優勢の状況が続いた。同4分にはMF阿部浩之のシュートが右ポストをかすめる。そしてこの後は東口が川崎の前に立ちはだかる。同7分には1対1を迎えた小林のシュート、同14分のDFエウシーニョのヘディング、同28分のMF家長昭博の再び1対1もすべて東口がスーパーセーブ。川崎は均衡を破れないまま焦りが募り、同31分の右からのクロスにフリーとなった家長のシュートも大きく枠を越えた。

 このまま試合はスコアレスドローかと思われた後半37分、川崎が喉から手が出るほど欲しかった1点を手に入れる。右CKからのこぼれ球をエウシーニョが右足で力強く蹴り込むと、東口の股間を抜けてゴールネットへ。1-0とようやく試合を動かした。

 その後も試合は川崎が支配し続け、“ウノゼロ”で勝利。鹿島との勝ち点差を4に縮めた。26日の第33節に鹿島が柏レイソルに勝利すればリーグ優勝は決定してしまうが、奇跡の逆転優勝に望みを残した。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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