ソン・フンミンの「適応が当たった」

　エースであるFWソン・フンミンの活躍ぶりを評価するメディアも多かった。これまでソン・フンミンは代表チームでは左サイドで起用されていたが、今回は2トップの一角を担った。

　前出の「スポーツ東亜」は、「ソン・フンミンをトップに起用したが、所属のトットナムでもストライカーとしてプレーする彼の動きを代表チームに適応させたのが当たった」と分析。さらに地元スポーツ紙「スポーツワールド」は、「ソン・フンミンの攻撃に対する本能は、体力が落ちた状態でも脅威だった。前線に飛び来む動き、ゴール前でのボールさばき、シュートは世界クラスだった」とエースが決定機を演出した動きを高く評価していた。

　この2試合で一気に息を吹き返した韓国。コロンビアとセルビアに善戦したことで、サッカーファンの不振を払拭したが、果たしてこの勢いのまま本大会に乗り込むことができるのか、その動向に注目が集まる。

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金 明昱●文　text by Myung-wook Kim

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images