アーセナルが“香川の発見者”を引き抜き!? 今夏にはドイツ王者バイエルンも触手
チーフスカウトに退団の可能性が浮上したアーセナルがミスリンタート氏に白羽の矢
ドルトムントのチーフスカウトであるスヴェン・ミスリンタート氏は、2010年にセレッソ大阪所属だった日本代表MF香川真司を発掘した敏腕スカウトとして知られる。昨季はトーマス・トゥヘル前監督との衝突も報じられた同氏を、アーセナルが引き抜くという噂が浮上した。米スポーツ専門テレビ局「ESPN」が報じている。
2007年からドルトムントで働くミスリンタート氏は、これまでに香川をはじめ、ポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキ(現バイエルン・ミュンヘン)やガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤン、フランス代表MFウスマン・デンベレ(現バルセロナ)、アメリカ代表MFクリスティアン・プリシッチといった才能を次々と見出してきた名スカウトだ。今夏にはバイエルンが新テクニカル・ディレクターとして引き抜きに動いたと報道されていた。
最新のレポートによれば、新たにミスリンタート氏に関心を寄せているのはイングランドの名門アーセナルだという。アーセナルではアーセン・ベンゲル監督の就任以降、長年チーフスカウトを務めてきたスティーブ・ローリー氏に退団の可能性が浮上。そのため、後任として“香川の発見者”に白羽の矢が立ったようだ。
ミスリンタート氏は昨季までドルトムントで指揮を執ったトゥヘル前監督との間に確執が発覚し、それが監督解任の引き金になったとも伝えられている。ハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEOは指揮官ではなくミスリンタート氏を支持したと言われ、クラブから絶大な信頼を寄せられていることが分かる。この名伯楽の引き抜きはプレミアリーグのビッグクラブといえど、一筋縄ではいかないだろう。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images