取材歴の長いブラジル人記者4名が日本代表に賛否両論 ハリル流の可能性と課題とは?
攻撃面では特長であるスピードを求める声も
その攻撃をある程度高く評価するのは、「Globo.com」のアレシャンドレ・ロゼッチ記者だ。
「スピードのある、魅力的な選手たちがいたし、チーム全体でスピーディーなプレーができる。対戦相手のエリアでパス回しもできる。攻撃でブラジルにプレッシャーをかけることができた。その長所を生かして、ボールを前に運ぶようにオーガナイズすれば良かったんだけどね」
一方、ロゼッチ記者が評価したスピードについて、「フォーリャ・デ・サンパウロ」紙のセルジオ・ハンジェウ記者は「日本はいつでも、とてもスピーディーにプレーしてきた。それが今回、いつでも日本がやってきたような、カウンターでスピーディーに攻め込む、というのが、まったく見られなかった。もっとスピードが必要だ。日本サッカーの代名詞である、スピードを取り戻すことだ」と指摘する。
セルジオ記者はこの試合だけでなく、長年に渡って日本代表に注目してきたジャーナリストだ。それだけに、他の記者が称賛するスピードも、過去の日本と比較して物足りない印象だったのかもしれない。