「かつての本田が必要」とベルギー人記者が指摘 W杯躍進を狙うハリルJに欠けたものとは?
日本戦を取材したファイセン記者 「個々の技術も一定のレベル以上にある」と称賛
日本代表は現地時間14日の国際親善試合でベルギー代表と対戦し、0-1で敗れた。バヒド・ハリルホジッチ監督は「良い試合をした。1人に4人が抜かれてもったいない失点をしたが、それ以外ではブラジル戦より良いゲームコントロールができた」と語り、一定の手応えをつかんでいた。そうしたなか、現地で取材を行っていたベルギー紙「Het Belang van Limburg」のボブ・ファイセン記者は、「かつてのホンダのような強烈な個性の持ち主が必要」と提言している。
ベルギー戦の日本は、ブラジル戦の反省を生かしてコンパクトな陣形で相手の攻撃に対応。多くの選手が口にしていた「前から行くところと行かないところ」の判断も良く、時に守備ブロックを形成して対応した。後半27分に一瞬の隙を突かれ、MFナセル・シャドリ(ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン)がドリブル突破からクロスを送り、最後はFWロメル・ルカク(マンチェスター・ユナイテッド)が頭で押し込んだ。
FIFAランキング5位のベルギーに対して、同44位の日本は善戦したが、ファイセン記者は「日本のクオリティーは高く、個々の技術も一定のレベル以上にある」と称賛。組織された守備とともに、個々の技術も水準以上と評価しているが、その一方で「今の日本には、かつてのホンダのような強烈な個性の持ち主が必要なのでは?」と語っている。
同記者が語った「かつてのホンダ」とは、2010年南アフリカ・ワールドカップ(W杯)で日本の16強進出に貢献したFW本田圭佑のことだ。同大会で1トップに抜擢された本田は、4試合にフル出場を果たし、世界に衝撃を与えた無回転FKを含む2ゴールと結果を残した。同記者はチームに勢いを与え、何かをしてくれそうな存在が今の日本には欠けていると指摘する。