日本代表ポジション別「最新勢力図」 W杯メンバー“23枠”入りへ抜け出したのは?
槙野の評価上昇、長友&酒井宏は不動の存在
■センターバック(予想:4枠)
◎ 吉田麻也(サウサンプトン)※
◎ 槙野智章(浦和)※
◎ 昌子 源(鹿島)※
〇 三浦弦太(G大阪)※
〇 植田直通(鹿島)
△ 森重真人(FC東京)
ブラジル戦とベルギー戦に起用されたのは吉田と槙野のコンビだった。格上相手に二人を固定起用した点を考えれば、ディフェンスリーダーの吉田、槙野という序列と言っていいだろう。最終予選で頭角を現した昌子もバックアップとしてメンバー入りは確実視される。一方、代表デビューがお預けとなっている三浦は当落線上。11月の遠征メンバーから外れた植田も含めて、国内組は12月のE-1選手権でどこまで指揮官にアピールできるかに懸かっている。負傷により長期離脱した森重は、戦列復帰に向けて動き出しているが、E-1の出場は難しく、メンバー入りは極めて難しそうだ。
■サイドバック(予想:4枠)
◎ 酒井宏樹(マルセイユ)※
◎ 長友佑都(インテル)※
◎ 酒井高徳(ハンブルガーSV)※
〇 車屋紳太郎(川崎)※
△ 宇賀神友弥(浦和)
11月の欧州遠征で2試合とも先発を飾ったのが左サイドバックの長友、右サイドバックの酒井宏だ。もはやこの二人は不動と言っても過言ではなく、怪我やコンディション面の不安がない限り、ロシア大会もメンバー入りが予想される。バックアッパーの筆頭は両サイドに対応する酒井高で、ベルギー戦の後半41分から出場を果たした。出番のなかった車屋は継続的に招集されており、国内組の中では頭一つ抜けた存在か。他の候補選手を含めて、E-1で最終決断がなされそうだ。
■守備的MF/インサイドハーフ(予想:3枠)
◎ 山口 蛍(C大阪)※
◎ 長谷部誠(フランクフルト)※
◎ 井手口陽介(G大阪)※
〇 遠藤 航(浦和)※
△ 今野泰幸(G大阪)
△ 髙萩洋次郎(FC東京)
△ 加藤恒平(ベロエ・スタラ・ザゴラ)
欧州遠征で成長を見せた一人が井手口だ。ブラジル戦はトップ下で起用され、自身のミスから得点を献上するなど課題の残る内容となったが、ベルギー戦ではインサイドハーフで起用され存在感を示した。長谷部はベルギー戦を欠場したが、現状では山口、長谷部、井手口の選出は確実と言っていいだろう。遠藤はブラジル戦の後半41分から出場したもののアピールするには至らず、現状では厳しい状況に立たされている。