スペインがロシア戦3失点で露呈した“弱点” 指揮官「ボール支配を失った時に脆さが出た」

打ち合いの末に3-3ドロー、65%のボール支配率誇るも勝ちきれず

 ロシア・ワールドカップ(W杯)で2大会ぶりの優勝を狙うスペインは、現地時間14日に2018年大会のホスト国ロシアと親善試合で対戦し、激しい打ち合いの末に3-3で引き分けた。チームを率いるフレン・ロペテギ監督は、「ボール支配を失った時に脆さが出た」とチームの弱点を指摘しており、不安を残す内容となった。スペイン紙「マルカ」が報じている。

 スペインは前半9分に左からのクロスをDFジョルディ・アルバがヘディングで合わせて先制。さらに同35分には相手選手のハンドで得たPKをDFセルヒオ・ラモスが決めてリードを広げた。しかし、同41分にはロシアのパスワークに翻弄され、エリア内に入り込んだFWフョードル・スモロフにゴールを許して2-1で前半を折り返した。

 後半6分には再びロシアのスムーズなパス交換に翻弄され、左サイドから突破を許すと、MFアレクセイ・ミランチュクに決められて同点に追いつかれた。その2分後にはラモスがこの日2本目のPKを決めて突き放したが、同25分には先制ゴールを決めたスモロフが強烈なミドルシュートを叩き込んで再び試合は振り出しに戻った。

 ロシアの攻撃を防ぎきれずに引き分けたスペイン。ロペテギ監督は試合後の会見で、「ボール支配を失った時に脆さが出た」とチームの弱点を指摘している。ボールを回させれば無敵のスペインだが、守備に回った際の課題が露見する内容となった。65%という高いボール支配率を誇りながら、試合結果には比例しないものとなった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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