“最終兵器”長澤をハリル監督も称賛 真っ向勝負のデビュー戦に「私は満足しています」

右のインサイドハーフで先発出場し、フィジカル能力の高いベルギーにデュエルを挑む

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は、現地時間14日の国際親善試合ベルギー戦でMF長澤和輝(浦和レッズ)をスタメンに抜擢。代表デビューを飾った25歳について「私は満足しています」と称賛した。

 長澤は今季からプレーする浦和で夏過ぎまでほとんど出番がなかったが、監督交代などを機にポジションを確保。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の上海上港(中国)戦でハリルホジッチ監督が絶賛するパフォーマンスを見せ、今回の初招集に至った。10日のブラジル戦こそ出場機会は得られなかったものの、ベルギー戦では右のインサイドハーフでの先発出場を勝ち獲った。

 代表デビュー戦は、立ち上がりから積極的なプレーを披露。ハリルホジッチ監督も「初めての試合にしては本当に良かった、たくさん走り、守備もたくさんしてくれた」とそのプレーを称えたように、上海上港戦での評価につながった“デュエル”の強さをベースに、フィジカル能力の高いベルギーに対して真っ向勝負を挑んだ。

 一方で、チーム全体が押し込まれたこともあり、攻撃面では見せ場を作れず。指揮官も「攻撃面でもう少し顔を出してほしいと思う」と注文を付けることを忘れなかった。

 それでも、総合的に長澤が高い評価を得たのは間違いない。ハリルホジッチ監督は「長澤は今回テストをした。このような簡単ではない相手にどのようなプレーを見せるか。私は満足しています」と語った。来年のロシア・ワールドカップ本大会まで約7カ月の時点でやってきた“最終兵器”は、デビュー戦でその地位を確立したと言えそうだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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