ブラジル戦の前半に何が起きていたのか? ベンチで飛び交っていた「もっと…」の言葉
「入った時のイメージを持ちやすかった」
浅野は右ウイングに入ったFW久保裕也に代わって後半頭からプレーし、相手エリア内で決定機も迎えるなど見せ場を作った。前半の戦況をベンチから眺め、「自分が入った時のイメージを持ちやすかった」という側面もあったという。その背景にはベンチでの意見交換があったようだ。
「前半、監督も言っていたし、ベンチの中でもそういう声は飛び交っていた。もっと前からって」
ハリルホジッチ監督は何度もコーチングエリアに出て指示を送っていたが、ベンチ内での様子を浅野は証言している。ハーフタイム時の修正、日本とブラジルのメンバー変更、0-3というスコアなど様々な要素が複合的に絡んだものの、後半の日本が「もっと前から」を前半以上に体現していたのも確かだ。後半の内容に賛否両論あるものの、ベンチでの“事前準備”が選手を後押しする一因となったと言えるだろう。
【了】
大木 勇(Football ZONE web編集部)●文 text by Isamu Oki
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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