J2タイ記録の開幕14連勝と止まらぬ湘南の快進撃 その陰に日本代表DF長友のパーソナルトレーナーが
湘南は、この勝利で前日本代表監督である岡田武史氏が率いた札幌が2000年に樹立したJ2記録の14連勝に並んだ。今季のJ2を席巻する湘南旋風の裏には、何が存在するのだろうか。12年より湘南を率いるチョウ貴栽監督は快進撃の1つの要因を明らかにした。
「昨シーズンを終えて、J2、J1を1年ずつ経験して、選手個々のパフォーマンスを分析してみた。その時のデータで、走るスピード、距離という部分で はJ1のチームとの差はなかったが、選手個々の体幹の強さ、当たられたとき、競り合いの強さという部分に差を感じた。そこで木場さんのトレーニングを導入することを決めた。チームとしての方向性を示すために取り組んだのがきっかけだったが、ゴムチューブなどを使ったトレーニングで、選手も手軽に取り組めている」
湘南が今季から導入したのはインテルの日本代表DF長友佑都、チェルシーのなでしこジャパンFW大儀見優季らトップアスリートのパーソナルトレーナーを務める木場克己氏が主宰する体幹•体軸•バランスを強化する「コバトレ」だ。その木場氏は自らも日本の未来を担うアスリート育成に乗り出し、来月21、22日には都内の「ダンススクール アンジェロ」で「スーパーアスリート塾」を開催するなど、独自の理論で精力的な活動を続ける名物トレーナーだ。
福岡戦を控えた14日午後、湘南の馬入ふれあい公園サッカー場の練習場で、この「コバトレ」は行われていた。選手は木場氏の指導するメニューを食い入るように見つめ、トレーナーの声かけに呼応して、正しいフォームで一糸乱れぬトレーニングが約1時間行われた。木場氏は「練習前には監督さんやスタッフさんとどんなメニューを組むのか、1時間以上ミーティングをします。チームの日程に応じて、負荷もしっかりとコントロールしなければいけない。湘南が勝ち続けていることは本当に嬉しい」と言う。