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スペインがコスタリカに5発のゴールラッシュ 地元紙も高評価「赤から紫へと熟成された」
4-1-4-1システムが猛威を振るい、ブラジルW杯ベスト8のコスタリカ相手に盤石の戦い
ロシア・ワールドカップ(W杯)出場を決めているスペインが、強豪国としての貫禄を見せた。現地時間11日に行われた国際親善試合コスタリカ戦に臨み、5-0の快勝を挙げた。
キックオフからタイムアップまで、圧巻の戦いぶりだった。前半6分にMFダビド・シルバ(マンチェスター・シティ)のお膳立てからDFジョルディ・アルバ(バルセロナ)が先制ゴールを決めると、ゴールラッシュが始まった。
同22分にはFWアルバロ・モラタ(チェルシー)が追加点をゲット。後半に入っても勢いは止まらず、同6分、10分と立て続けにシルバがゴールを陥れ、仕上げは同28分。最終ラインのDFマルク・バルトラ(ドルトムント)からの縦パスを受けたMFアンドレス・イニエスタ(バルセロナ)がセンターサークル付近からドリブルを開始すると、ペナルティーエリア外まで持ち込んで躊躇なく右足を振り抜き、この日チーム5点目を叩き込んだ。
カタルーニャ独立問題に対する発言で物議を醸したDFジェラール・ピケ(バルセロナ)にブーイングが送られるのは相変わらずで、MFイスコ(レアル・マドリード)が負傷したことも気がかりとはいえ、そのイスコとシルバ、イニエスタ、チアゴ・アルカンタラ(バイエルン)が2列目に並ぶ4-1-4-1システムが猛威を振るい、前回ブラジルW杯でベスト8に入ったコスタリカに盤石の戦いぶりを見せた。これにはスペイン紙「マルカ」も「コスタリカ相手のゴールラッシュ。スペインは(赤から)紫へと熟成された」と高く評価している。
2010年南アフリカW杯、そして08年と12年の欧州選手権を連覇するなど世界有数の強豪であるスペインだが、FIFAランキングは8位。組み合わせ抽選会ではいわゆる“ポット2”に振り分けられる可能性が濃厚となっている。コスタリカ戦で見せた圧倒的な攻撃力はポット1のシード国、そして日本などのポット3、ポット4に入る各国にとっても脅威となるのは間違いない。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images