槙野がブラジル戦現地観戦の香川に熱いエール 「チームとしていつでも待っているよ」

試合後にロッカールームで会話「『ゴール決めて良かったね』と言ってくれた」

 日本代表DF槙野智章(浦和レッズ)は10日に行われた国際親善試合で、ブラジル相手に日本人5人目となるゴールをマーク。1-3と完敗を喫したなかで意地を見せた。日本サッカー史に名を刻んだ男は11日の練習後、ブラジル戦を観戦に訪れたMF香川真司(ドルトムント)がロッカールームを訪れた際のやり取りを明かした。

 槙野が先発したブラジル戦ではFWネイマール、FWガブリエル・ジェズス、そしてDFマルセロの痛烈なミドルを食らうなど、日本は前半になす術なく3失点した。それでも後半にCKから槙野がヘディングシュートを決め、一矢を報いた。その様子をスタンドから見つめていたのは香川だ。

 ドルトムントからリールの試合会場まで国境を越えても350kmほどということもあり、現地での観戦を選択していたが、試合後には日本のロッカールームを訪れていた。槙野はバヒド・ハリルホジッチ監督と話す姿こそ目にしなかったというものの、「来てました。少なからずは会話しました。『ゴール決めて良かったね』と言ってくれた」とやり取りを明かし、自らの見解をこう明かした。

「本人的には思うところはたくさんあっただろうし。難しい状況のなかでもこうやって試合を観に来るところに僕はプロ意識を感じた。『チームとしていつでも待っているよ』という姿勢を取りたい。いい刺激になっているし、なかなか彼の状況を考えたら試合に観に来るのは難しいと思う。そこをチームのために何か行動を起こしたいというのは感じる。後輩ながらリスペクトしかない」

 こう語ると同時に「態度と行動も変わったし、試合見に来ている格好もコートでオシャレになった(笑)」と冗談めかしたあたりは槙野らしいが、香川が日本代表に懸ける思いを代弁していた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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