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マルセイユが“ハイキック男”エブラの解雇を発表 「彼は修復不能なことを起こした」
UEFAは2018年6月までの出場停止処分と罰金130万円を課すことを発表
日本代表DF酒井宏樹が所属するマルセイユの元フランス代表DFパトリス・エブラは、観客に“ハイキック”を見舞い物議を醸した。前代未聞の暴挙は取り返しのつかない事態に発展し、クラブとの契約が打ち切られることが決定した。マルセイユが公式サイトで発表している。
現地時間2日に行われたUEFAヨーロッパリーグ(EL)グループステージ、ギマラエス戦前のウォーミングアップ中に、乱入してきたマルセイユサポーターが警備員ともみ合いになった。エブラはあろうことか観客に“左ハイキック”を繰り出し、その映像が世界中に拡散。侮辱的な野次を受けたと言われているが、冷静さを失ったレフティーは公式記録上「0分での退場処分」という前代未聞の珍事を起こしてしまった。
酒井らチームメイトも止めにかかったなかで起きた今回の事件。UEFA(欧州サッカー連盟)管轄下のゲームだったため、現地時間10日に規律委員会が開かれ、エブラに2018年6月30日までの出場停止処分と罰金1万ユーロ(約130万円)を科すことが発表された。これを受け、マルセイユも公式サイトで「彼は数人の個人から向けられた恥ずべき挑発に反応することで、修復不能なことを起こした。双方の同意の下に契約を解消した」と解雇を発表した。
36歳のベテランにとっては、キャリアの終了をも意味しかねない事態。今回の一件によりヨーロッパでの現役続行は難しい見通しで、エブラがプレーを望む場合はアジアなど他地域に新天地を求める可能性が高まっている。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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