W杯出場危機のイタリア、地元メディアが監督批判 「無策」「チームをナーバスにさせた」
イタリアから失われた組織力と連動性
「彼は、いまだにイタリア代表監督にふさわしいものを見せたという試合ができていない。チームに安定感を与えるのではなく、ナーバスにさせているだけだ。(相手の)4-4-2と対峙するなら、3-5-2は中盤で数的優位を形成するのが論理的だ。しかし、フォローに来る相手FW、インサイドプレーをするサイドハーフに対して無策であり、中盤の3人は混乱に陥った。ミラノでの第2戦が、破産宣告を避けることができるかのラストゲームだ」
コンテ監督時代のイタリアは、3バックとアンカーでボールを動かしながら相手の一列目の守備ラインを突破すると、両ワイドと中央の2つの選択肢を使い分けながら敵陣を攻略していた。しかし、この日のイタリアは2トップが全くボールを受ける仕事をせず、まともな攻撃はサイド一辺倒になった。そのため、採点記事でもFWチーロ・インモービレやMFマルコ・ヴェラッティの評価が4点台と低かったが、戦術面で整理されていないことも指摘されている。
「チームメイトの動きの少なさが原因の一つではあるが、彼のところでボールが停滞してプレーが遅れてしまった。イエローカードを受けて第2戦は出場停止」(ヴェラッティ/4点)
「今日、彼の姿を見た人間がいるのか。幽霊だ。だが、ラツィオで活躍する彼をリスペクトするなら、そこにはチームがある。この代表チームには存在しない」(インモービレ/4.5点)
98年大会のプレーオフでは、極寒のロシアで大雪に見舞われる中で第1戦を戦い、試合中に正GKのジャンルカ・パリュウカが負傷交代。現在までの守護神であるGKジャンルイジ・ブッフォンがデビューするというゲームだった。劣悪なピッチ状態の中で1-1の引き分けを持ち帰ると、第2戦はFWピエルルイジ・カシラギのゴールで1-0の勝利を収めてフランス行きの切符を手にしている。