W杯出場危機のイタリア、地元メディアが監督批判 「無策」「チームをナーバスにさせた」

プレーオフ第1戦でスウェーデンに0-1敗戦 ヴェントゥーラ監督の采配を伊メディア酷評

 ワールドカップ(W杯)本大会に14回連続出場中のイタリアが、崖っぷちに追い込まれた。現地時間10日に行われたW杯欧州予選プレーオフの第1戦で、イタリアはスウェーデンに敵地で0-1と敗戦。ホームでの第2戦で逆転に失敗すれば、1958年大会以来の予選落ちとなる危機的な状況に直面している。

 イタリアがW杯予選でプレーオフを戦うのは、1998年フランス大会予選以来だ。今回はスペインと同組になる不運もあったが、そもそもジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督への失望感と批判は止むことがなかった。昨年夏に開催された欧州選手権の準々決勝でドイツにPK戦の末に敗れたものの、現チェルシーのアントニオ・コンテ監督が見せた鮮やかな采配とメリハリの利いた戦術を遂行するチームからは、程遠いものにチームが陥っていったからだ。

 このスウェーデン戦では、ヴェントゥーラ監督がこだわってきた「4-2-4システム」を捨て、コンテ時代の代名詞でもあった「3-1-4-2システム」に回帰した。しかし、先日引退を表明したMFアンドレア・ピルロがユベントス時代のコンテ監督を「地獄のトレーニングを行う男」と称したように、徹底したシャドートレーニングで戦術を浸透させていったものを、形だけ復活させても機能性が伴わないのは明らかだった。

 試合後、イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」は、採点記事で当然のようにヴェントゥーラ監督にワーストタイの「4点」をつけた。

 

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