槙野が語るブラジル戦後半に起きた変化 チーム全体が「前からアクションを起こせた」

悔やまれる前半の3失点 「受け身に入ってしまった」

 日本代表DF槙野智章(浦和レッズ)は、現地時間10日の国際親善試合ブラジル戦でチーム唯一の得点者となったが、1-3で敗れた。バヒド・ハリルホジッチ監督が「後半だけ見れば勝った」と言い放った試合について、ハーフタイムにチーム内で変化があったことを明かしている。

 日本は前半のうちにビデオ・アシスタントレフェリー制度(VAR)によって取られたPKを含む3失点で、ハーフタイムの時点で0-3とゲームの大勢自体は決まっていた。槙野は「前半の入りで失点をしないことは心掛けて入ったんですが」と、チームの狙いを表現できなかった前半だったことを認めたが、後半を前にチーム内では奮起する声があったという。

「後半の入りから大きく変えたのは、自分たちからアクションを起こすこと。前半は慎重に、受け身に入ってしまった。全体的な前と後ろのバランスや意思疎通は図るように声はかけていたけど、相手も質が高いし、45分間が終わってしまった。長友選手などから、ハーフタイムに大事な試合だからこそ楽しもうと。フレッシュな選手が入ったことで前からアクションを起こせた」

 ブラジルを相手に45分間で3点を奪い返すことは現実的ではないが、この機会を無駄にしないこともそうであり、何より本大会を想定すれば第1ポットに入るような強豪に前半でゲームを決められてしまう可能性はある。それでも、後半にバタバタと崩れて得失点差でさらなるマイナスを積み重ねるのか、この日に槙野がCKから1点を返したように、少しでも差を詰めて終えるのかは大きな違いだ。それが最後の最後で、グループリーグ突破がかかった局面で効いてくる可能性もある。

 

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング