W杯欧州PO、クロアチアが先勝も主将の視線は第2戦へ「仕事の半分しか完了していない」
ギリシャ主将はミスの多さを悔やむ
後半開始直後の4分にもギリシャのミスをクロアチアがつく。モドリッチのサイドチェンジをギリシャDFが処理にもたつき、DFシメ・ブルサリコが反応したボールに最後はFWアンドレイ・クラマリッチが押し込む。クロアチアにとって大きな4点目が決まった。
その後もモドリッチとMFイバン・ラキティッチを中心としたクロアチアが攻勢をかけ続け、ゴールこそ生まれなかったものの抜群の強さを見せた。アウェーゴールを奪われたとはいえ、敵地で行われる第2戦を2点差以内の敗戦でも勝ち抜けが決まる優位な状況に立った。
カナダのスポーツ専門局「TSN」は試合後のコメントを紹介。大量4失点を喫したギリシャの主将ソクラティスは「僕らにとってとても難しい夜だった…。1試合でここまで多くのミスを犯したことはない」と肩を落とし、「クロアチアは現段階で優位に立っていて、(プレーオフ突破に)90%のチャンスがある」と語ったという。
一方、クロアチアのズラトコ・ダリッチ監督は地元テレビ局「チャンネルHRT」の取材に対し、「我々の今夜の狙いはギリシャのウイングにプレッシャーをかけることだったが、それは上手くいった。集中力を失い、ゴールを許したが、不平を言うことはできない」と試合を総括。「しかし、まだ半分が終わっただけで、我々が気を抜くことはない。まだ何も終わっていないからね」と語り、主将のモドリッチも「僕らは仕事の半分しか完了していない。良い休養を取って、日曜日に良い試合をしなければならない」と気持ちを切り替えていた。
先勝したクロアチアが2大会連続5回目の本大会出場を果たすか、それともギリシャが大逆転で3大会連続4回目の世界への切符を手にするか。運命の第2戦は、12日にギリシャのホーム、ピレウスで行われる。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images