チェルシーが、GKペトル・チェフの移籍先をイングランド国外に定めていると、英大衆紙「ザ・サン」が報じた。 チェフは長年、チェルシーのゴールマウスを守ってきた。だが、今季よりアトレチコ・マドリードから復帰したGKティボ・クルトワに先発の座を奪われてしまった。現地メディアには「僕はもう同じようなシーズンを望んではいない」と報じられ、今季の立場が続くようであれば移籍を決断する意志を明確にしてきた。 記事によると、クラブもチェフの去就について「ペトルは今シーズンをもってチェルシーを去ることが容認されている」と移籍の信憑性が高いことを打 ち明けているという。だが、その移籍には条件があるようだ。 「しかし、それは海外のクラブのみ該当だ。イングランドの競合クラブへの移籍は認められない」 チェルシーの関係者は、そのように断言したと伝えられている。アーセナルやリバプールがチェフ獲得に関心を示す中で、釘を打った格好となった。 チェフは今季、サブメンバーながら安定したパフォーマンスを発揮してきた。リーグカップ決勝でも、トットナムを相手にクリーンシートで抑え、今季初タイトルに貢献している。 ジョゼ・モウリーニョ監督も「世界で指折りのGK」と賛辞を惜しまない。そのチェフを、国内のライバルクラブへ移籍させるのは得策ではないと判断したのかもしれない。 【了】 サッカ ーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images